HOME > ニュースページ > 社会 > 詳細

【禁聞】華人の中国旅行 中国当局が資金援助

2014年04月30日

【新唐人2014年4月30日付ニュース】近年、海外の華人旅行会社は、北京5日間49ドル、北京8日間99ドルなど、格安旅行ツアーを売り出していますが、いずれも中国当局の資金援助を受けています。ではなぜ中国当局は、国民の税金を華人の観光費用に投じるのでしょうか?

 

この広告によると、中国南部を巡る美食三昧のツアーが、豪華ホテル宿泊付きで49ドルです。また99ドルで北京、天津を巡る8日間の豪華バスの旅もあります。

 

これほど安い理由は、広告にも明記されているように、中国当局から資金援助を受けているためです。

 

果たして本当なのでしょうか。

 

米国某旅行会社 周さん

「本当ですよ。中国の『中国旅行社』がやっています。安さの理由は1つ、中国当局の資金援助。2つ、華僑が中国で多額の消費をするので、彼らはマージンを得るのです」

 

では、中国当局はなぜ国民の税金で華人の旅行を援助するのでしょうか。

 

新華社元記者 石玉さん

「中央政府の意向で、政治目的があるはずです。台湾と同じように人心掌握が狙いです」

 

広告によると、このような資金援助のあるツアーは、アメリカ、カナダ、イギリス、オーストラリア、ニュージーランド、メキシコ、または南米のパスポートか、地元の永住権を持つうえ、中国語の話せる華人しか参加できません。

 

新華社元記者 石玉さん

「もう1つの可能性があります。中国企業には任務があります。できなければ、金を出さねばなりません。政治任務は経済利益よりも重要ですから。国営企業のトップも組織部が決めます。政治地位が第一ですから。毎年 中国系米国人をどれだけ招けるか評価の指標になります」

 

アメリカのある旅行会社に勤務する周さんによると、華人旅行会社は客を中国の旅行会社に紹介するだけで、航空券は客が自分で購入し、中国に着いた後は、国内の旅行会社がガイドを務めます。

 

華僑の国内の家族は、華僑観光客と一緒に旅行できますが、優遇は受けられません。

 

米国某旅行会社 周さん

「1人当たり250ドル払えば、国内の家族も旅行に参加できます」

 

広州市の「羊城晚報」によると、広州市は去年、観光客の消費を促すため、滞在72時間以内のトランジットビザ(通過ビザ)の免除措置が実施しましたが、他に地元当局は、旅行会社に資金援助も行っています。

 

4月17日、「甘粛蘭州ネット」の報道によると、蘭州市当局は、チャーター機利用の100人以上の海外の旅行団体を蘭州に招いた場合、旅行会社に2万元の奨励金を払うとしたそうです。

 

しかし、この種のツアーに参加した観光客によると、毎日2回も買い物に連れて行かれ、販売員に半ば強制的に買わせられるので、旅行がとてもつらかったと言います。どの店でも、講義、味見、勧誘攻めに遭い、買わざるを得ないそうです。

 

こんなエピソードがあります。ある宝飾店で社長と自称する人が、旅行客は各国から来たと聞くと興奮して、「華僑が四川大地震の際、寄付をしたのを見て感動した」と話し、「自分の商品は高いから買うな」と言いました。それから玉でガラスを切り、その玉が本物だと証明してから客にプレゼントしました。それから様々な名目で、10万元相当のサファイアのネックレスを非常に安く売りました。

 

しかし、観光客は帰国後、それが偽物だったことに気づきました。

 

8泊9日99ドルツアーに参加したカナダの華人は、中国で1000カナダドル以上の宝飾品を買ったものの、鑑定の結果、偽物だと分かりました。ただ、それらを返品できず、訴えることもできないため、華人は怒りを隠せません。彼女によると、99パーセントの客が偽の宝飾品を買わされたそうです。

 

新唐人テレビがお伝えしました。

http://www.ntdtv.com/xtr/b5/2014/04/21/a1104369.html(中国語)

(翻訳/河合 ナレーター/水田 映像編集/工)

 

 

トップページへ